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「脳内麻薬01」という個人サークルで活動しています
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私は幼い頃から漫画家になりたかった。
漫画を描き始めたのは幼稚園の頃だ。

漫画家になるとしか将来は思っていなかった。
そう言うと語弊があるかもしれない。
正しくは、話をつくる人になりたかった。

学校でうまく生きていけなかった。
ひとりぼっちで寂しかった。
私の孤独を満たしてくれるものは、漫画であり小説でありゲームだった。

何が足りないって足りないものはそこから補給して
栄養にして変わっていくようにした。

途中で精神がおかしくなった。いや、前からもうがたが来てたんだけれど、ちょっとした事が原因で崩壊した感じ。

それから欝と呼べるかはわからないけれど、ともかきたい衝動とまったくかけないというジレンマに陥る。

ぱくりに怯えていた。私はいつか誰かのぱくりをかいてしまうのではないのか。怖くてたまらなかった。どんなに違うと言っても、吸収したものから染み出していくようだった。

漫画がかけなくなった。イラストもかけなくなった。
音楽に逃避する。

ライブは大好きだ。すきっ腹に酒を流し込み、大音量の中にたたずむ。
音に溺れて自分がいなくなりそうでそれが嬉しかった。

漫画がかけなくなって、正直怖かった。
怖かったなんてもんじゃない。なんていったらいいのかわからない。

ついにまったくかけなくなった。

ベッドで寝た。とりあえず目を開ける。
何の変哲も無い天井がそこにただ、あるだけ。

漫画を捨てたら楽になれるかもしれないと思った。
でももうかけないのだと思うと、私には漫画以外何も無いことを思い知った。生きていても、仕方が無い。
何のために?
何故生きる?

・・・。

私はずっとあの日の恩返しをするために
それだけのために生きてきたんだ。

漫画かけなくなったら生きてる価値ねーよ

かといって自分勝手に死ぬこともできない。
とりあえず生きていくのだけれど。

何故、どうして、犠牲を伴い生きていくのか。

私は何故漫画をかいていた?


漫画を読んだ人から泣いたとか面白かったとか
感想を言われるのが本当に嬉しかった。

作品として仕上げた後は私の手元から離れて
彼らは彼らなりに人の人生の中に残るんだ。

それももうないのだと思うと
体の中の空虚な穴は
どこまでもひろがり冷たく横たわるのみ。

そんなんじゃ漫画家になれないよ
もう遅いよ
早くかきなよ

全部正しい。

薬はごまかすだけで解決はしてくれない。
酒もそう。
全ては逃避。

まわりの漫画仲間からどんどん離れていく。
それは私が歩けないから。

歌を歌えなくなったカナリアは裏の山に捨てられる。

でも最近やっとわかったんだ。
人の言葉を気にしすぎていたことに。

私は私だ。誰一人として私にはなれない。
開き直り

今は前ほどの速度はないものの、版権ものなら一日ネーム二本いけるときもあるぐらいになった。

いいじゃないかそれで。

遅くてもいいじゃない。

プロになれなくてもいいじゃない。

読んでくださる読者がいるだけいいじゃない。

漫画だけが表現方法じゃないじゃない。

かければいいじゃない。

どうせ私はこの世のはみ出し者なんだし。
わざわざメジャー狙わなくてもいいじゃん。

でももちろん向上心は忘れずに。

わたしのかいたもので心の隙間、人生の暇つぶしを
してもらえたらいいなと思っている。

本望。
だって私生きてるし。
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